パンタルーターとは

鉄道車両のてっぺんに付いている、ひし形の給電器でおなじみの「パンタグラフ」

パンタルーター(Panto Router)は、平行四辺形が変形して相似形を描く「パンタグラフの原理」を応用しています。

パンタグラフに固定されたピン(シャフト)でテンプレートをなぞり、別の点に固定されたルーターで材料を加工。
ルーターで削り出される形は、テンプレートの2分の1サイズになるため、精度よく加工されます。

テンプレートは自作も可能!
ユーザーの経験や知識、知恵を総動員して、可能性が無限にひろがるマシーンです。

(更に詳しく!)3つの特徴へ

各部の名称

パンタルーターの基本は、「テンプレート」を「ガイド」と呼ばれるピンでなぞって「ルータービット」を動かすことです。

ルータービットで削り出されるのは、テンプレートと全く同じカタチ。
そして大きさはパンタグラフの動きで精密な1/2サイズになります。
まずは、各部のなまえと簡単なはたらきについてです。

※実際に発売される製品と外観等が異なる場合がございます。

① テンプレートホルダー

② シックネスゲージ
材料の厚みに合わせて、テンプレートホルダーの高さを設定するゲージ。

③ テンプレート
※画像は弊社専任スタッフによる試作品(商品ではありません)

④ガイド
テンプレートをなぞるピンです。

⑤ パンタグラフ・アッセンブリー
上部のレバーでパンタグラフを動かします。

⑥ ルーターモーター
※実際の製品はAMB 800FME-Q(ドイツ製)となります。

⑦ レバークランプ

⑧ アングルストップ
材料を直角に固定するためのフェンスです。

⑨ 傾斜テーブル
水平~垂直に傾斜します。

⑩ デプスストッパー
ルーターの切削深さを規制するストッパーです。

⑪ プランジレバー
ルーターの切削深さを動かすレバーです。

パンタルーターの基本 ホゾの作り方

パンタルーターの本体サイズ

実際に加工できる最大サイズ

※写真は検証時のもので、実際の商品と一部仕様が異なります。

※垂直に材料を固定した時の最大サイズを表しています。
※水平にしたテーブルの上に材料を固定した場合の最大加工高さは、約100mmとなります。

材料の固定位置を動かすことで、より大きな面積を加工することもできます。

このマシーンを作ったのは、
こんな人たち

発明したのは、カナダ人のマティアス・ワンデルさん(Matthias Wandel)。
ワンデルさんは、さまざまな木工のマシーンを考案し、自ら木材で製作しています。

金属のパーツを用いて、誰もが使えるような製品化を行ったのが、インド出身で日本に住むクルディップ・シングさん(Kuldeep Singh)。

2人の天才のコラボレーションが、ユニークなマシーンをうみだしました。

オフ・コーポレイションでも、専任スタッフがこのマシーンを研究。
このマシーンの楽しい使い方を、これからもひろげていきます。

木の巨大ロボット

販売サイト

パンタルーター本体と関連商品は、
BTMT ウェブサイトで販売しています。

日本販売代理店
株式会社 オフ・コーポレイション BTMT事業部

商品

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